2008年10月25日

アイスランド、イーベイに出品!!

Dow bouraku.jpg 金融危機への対応策としてロシアから40億ユーロ(約5400億円)の緊急融資を受けるアイスランド。ネット競売イーベイでは10日、そのアイスランドが売りに出された。

 競売は99ペンス(約170円)からスタートし、10日の午前時点で最高1000万ポンド(約17億円)の値を付けている。

 出品者の広告欄には、アイスランド出身で世界的に有名な歌手のビョークさんは競売の対象外だと書かれている。

 これまでに匿名の26人が同オークションに参加し、84回の入札が行われた。

 入札者からは「火山・地震保険は付いてくるか」、「支払いは代金引換でいいか」などの質問が寄せられている。

ソース

総評:
 まあ、結論を先に申し上げてしまえば、これはアイスランドの惨状を揶揄したジョーク出品だと思うんですよね。
 世界的に有名な歌手のビョークさんは別としているところが、さらにブラックな訳ですけれど。

 初めは産油国が買って、「うちの国の平均気温は24度で、数値上は非常に暮らしやすい国です。」とか言ってほしかったのですが、
 どうもそんなことを言っていられる状況ではないようです。
  
 アイスランドはどうしてこんな事になったしまったのかといいますと、アメリカの金融不安のたががついに飛んだ余波のようです。
 日経平均は、9/29から下がり続けていますが、アメリカのダウが下がり始めたのは10/2から。
 前日の上値を越せず、今ひとつぱっとしない展開が続く中、その日は350ドル値下がりします。
 翌日は150ドルの値下がり。
 そして10/6には400ドル弱の値下がりで終わったものの、瞬間最大風速で800ドルの下げを見せます。
 
 ダウが物故割れた・・・・

 そう判断してもおかしくはありません。
 
 それに対しアイスランドは、
 
 6日夜、金融危機を回避するため、同国のすべての銀行を事実上国有化。ソース
 7日に、ロシアに40億ユーロ(54億4000万ドル)の融資要請の申請。ソース
 同7日、外国人の口座凍結。ソース
 8日、中央銀行、通貨クローナの防衛を断念。ソース 
 10日、競売にかけられる。

 という非常に素早い対応を取ります。
 こうなることは想定してたんでしょうね。

 7日に入ってもダウは下げ続け、前日の瞬間最大風速を事実のものにします。
 翌日もダウは100ドル下げ、翌々日1000ドル近い下げ、そして最後に、瞬間で700ドルの下げを見せて漸くセイリングクライマックスを迎えます。
 こうしてみますと、アイスランド当局の対応は正解だったといえそうです。
 ですが、強攻策で採った7日の、外国人の口座凍結。
 これがイギリスを怒らせます。
 何でもアイスランドには、金利を当て込んだイギリス人の口座が30万口座ほどあり、さらには地方自治体やロンドン交通局も預金をしていたからです。
 確かに緊急事態ではありますが、何の権限があって、他人の国の財産に拘束かけているんだと、しかも、破綻したIcesave銀行のイギリスの預金者に賠償しないというおまけ付き。

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)   普通怒るだろ、常識的に考えて。
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \


 しかしこの金を手放せば、アイスランド通貨クローナが売られて外貨に変えられるため、自国通貨の暴落は必至。
 自国通貨が暴落すれば、ドルの入手が困難となり対外債務が増えて信用下落。
 信用下落で、預金流出でジリ貧。
 いいえ、実は即死レベルの理由がアイスランドにはあったのです。
 それは、アイスランドの銀行が外国から借り入れている負債は、610億ドル(約6兆円)。
 なんだ、「この程度で何騒いでるの?」と考えた方。
 日本のスケールに馴れすぎです。
 この額は、アイスランドの

 GDPの12倍

 だそうです。
 日本でたとえますと、日本のGDPは500兆ありますので、ほんの6000兆円と言うところです。

 ・・・・・逃げろ。
 
 こんなもう死に体のアイスランドに隣国イギリスは、「反テロ法」を起用します。ソース
 理由は、「アイスランドのKaupthing銀行を差し押さえできる法律がこれしかなかったから。」
 どう見ても報復です。本当にありがとうございました。

 どうしてこんなに借金がふくれたかというと、金融立国を目指してそれがなまじ成功したために裏目に出たようです。
 調べてみると、2000年度のGDPが5年後には倍という急成長を遂げ、しかもGDPにおける金融の割合が倍になっています。 
 つまり、金融部門が4倍に成長したためにダメージも4倍になって返ってきたというわけです。

 だけど寂しくありません。
 ほら、仲間がこんなに。

【火葬】
 アイスランド 済IMF

【霊柩車】
 ウクライナ 借金地獄・政治危機・IMF行き
 ハンガリー IMF行き

【死亡】
 パキスタン 債務不履行・輸入途絶の可能性
 アルゼンチン 債務不履行・デフォルト寸前

【危篤】
 イギリス 金融危機・産業空っぽ
 スペイン 住宅バブル崩壊・不況まっしぐら
 アメリカ 銀行破綻ラッシュ・景気収縮
 韓国 ウォン危機・資本流出
 ブラジル 通貨危機
 トルコ 投資激減

【要入院】
 イタリア・ドイツ・フランス・シンガポール・インドネシア・ロシア等等

 さて、今回の世界金融危機を引き起こした借金時計すらぶっ壊したアメリカは何をしていたかというと・・・


 (見終わってから、続きを読んでね。)

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posted by munimuni at 03:25| 埼玉 ☁| Comment(37) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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